
東北の政令市「仙台市」の仙台駅から、東北本線と陸羽東線を経由し、山形県「新庄市」の新庄駅まで運行される[快速]湯けむり号!

この列車は、2020年(令和2年)6月で定期運行が終了した、[快速]リゾートみのり号の運行ルート、運行時刻、停車駅などをすべて引き継ぎ、2020年(令和2年)7月から運行が開始された快速列車です。
この、[快速]湯けむり号が運行される沿線には、日本三景「松島」や鳴子温泉郷など、数多くの観光名所が点在します!
今回は、仙台から新庄までを、東北本線・陸羽東線経由で結ぶ、[快速]湯けむり号について書いていきたいと思います。
[快速]湯けむり号の運行日
[快速]湯けむり号は、主に土曜・休日を中心に不定期に運行されています。
平日には、あまり運行されていないので、ご利用の際はあらかじめ運行日を確認してご利用してください。
[快速]湯けむり号の停車駅
仙台〜新庄間、下り列車も上り列車も、この停車駅となります。
- 仙台
- 松島
- 小牛田
- 古川
- 岩出山
- 有備館
- 川渡温泉
- 鳴子温泉
- 中山平温泉
- 赤倉温泉
- 最上
- 瀬見温泉
- 新庄
◇主な停車駅について◇
仙台駅(せんだいえき)

杜の都「仙台」にある、東北一のターミナル駅です。
JRの新幹線と在来線の他、市営地下鉄や高速バスなどが乗り入れています。
[快速]湯けむり号は、ここの仙台駅が下り列車の始発駅、上り列車では終着駅となります。
松島駅(まつしまえき)
日本三景「松島」で知られる、東北を代表する観光名所の駅です。
松島湾の島をめぐる「観光船」乗り場や瑞巌寺・五大堂などの観光名所がある観光エリアの最寄り駅は仙石線の松島海岸駅ですが、[快速]湯けむり号が停車する東北本線の松島駅からも、歩いて20分ほどで行くことができます。距離は1.5kmほどです。
駅前にタクシーも常駐しています。

小牛田駅(こごたえき)

東北本線と陸羽東線・石巻線が交差する小牛田駅は、[快速]湯けむり号で使用している車両の車両基地が併設されています。
小牛田駅前には、名物「山の神まんじゅう」が売られている村上屋が、徒歩すぐのところにあります。

村上屋は、明治33年創業の老舗。
小牛田駅での駅売りで栄えたお店だそうです!

「山の神まんじゅう」は、なかに餡子の入った薄皮のおまんじゅう。
昔ながらのやり方で作られている、甘さ控え目な、とてもおいしいおまんじゅうです!
「山の神まんじゅう」は、ネットで購入することもできるので、気になる方はチェックしてみてください!
古川駅(ふるかわえき)

陸羽東線と東北新幹線が交差する駅で、新幹線と陸羽東線との乗換駅です。
所在地は、宮城県「大崎市」になります。
古川駅がある大崎市古川は、宮城県 県北地域の中心都市でもあります。
岩出山駅(いわでやまえき)

岩出山は、伊達政宗が1591年に米沢城から本拠を移し、1600年に仙台城を築城するまでの間、12年間居住した町です。
毎年9月には、武将行列を再現した「政宗公まつり」が開催されます。
現駅舎に隣接している旧駅舎を活用した施設のなかには、「岩出山鉄道資料館」が併設されていて、鉄道に関する貴重な資料や部品がたくさん展示されています。

岩出山鉄道資料館に関しては、こちらの記事をご覧ください!
有備館駅(ゆうびかんえき)
日本最古の学問所「有備館」が駅のすぐ前にあります。
駅名の由来も「有備館」からきています。
駅には、かつて仙台駅に置かれていた「伊達政宗の騎馬像」があります。

鳴子御殿湯駅(なるこごてんゆえき)

鳴子温泉郷にある温泉のひとつ、「東鳴子温泉」の最寄り駅です。
駅を出ると、すぐに東鳴子温泉の温泉街で、駅を中心に温泉宿が点在しています。
1952年(昭和27年)に開業したときの駅名は「東鳴子駅」でしたが、1997年(平成9年)に「鳴子御殿湯駅」に改称されました。
春には、ホームわきにある桜がキレイな駅です!

鳴子温泉駅(なるこおんせんえき)

「青春18きっぷで行く温泉番付」で、東の横綱になっている「鳴子温泉」の最寄り駅です!
駅を出ると、すぐ温泉街になっています。
このブログに「鳴子温泉」に関する記事もありますので、良かったらご覧ください!
鳴子温泉駅と中山平温泉駅とのあいだには、紅葉の名所「鳴子峡」があります。

中山平温泉(なかやまだいらおんせんえき)

鳴子温泉郷にある温泉のひとつ、「中山平温泉(なかやまだいらおんせん)」の最寄り駅です。
中山平温泉のお湯は、ぬるぬるした感触が得られるアルカリ度が高いお湯が特徴で、「うなぎ湯」の異名を持つ温泉です。
中山平温泉の温泉街へは、徒歩15分ほどです。
赤倉温泉駅(あかくらおんせんえき)

「赤倉温泉」の最寄り駅です。
[快速]湯けむり号の停車駅では、ここからが山形県です。
赤倉温泉駅から温泉街までは、少し距離がありますので、タクシーなどの利用をお勧めします。
瀬見温泉駅(せみおんせんえき)

瀬見温泉の最寄り駅です。
瀬見温泉は、「牛若丸」こと源義経(みなもとのよしつね)が発見したとされる温泉で、新庄の奥座敷として賑わってきた温泉街です。
瀬見温泉駅から温泉街までは、徒歩10分ほどです。
新庄駅(しんじょうえき)

山形新幹線・奥羽本線と陸羽東線・陸羽西線が乗り入れているターミナル駅です。
新庄駅に隣接する最上広域交流センター「ゆめりあ」のなかには、「ゆめりあ鉄道ギャラリー」という施設があり、鉄道ファンは必見です!
このブログに「ゆめりあ鉄道ギャラリー」についての記事があるので、良かったらご覧ください!
また、新庄市は「とりもつラーメン」が有名で、おいしいラーメン店がたくさんあります。
このブログにも、新庄駅前の人気店『新旬屋』本店さんについての記事があります!
[快速]湯けむり号の車両

[快速]湯けむり号の車両は、小牛田運輸区所属の110系気動車に、湯けむり号専用のラッピングを施した車両を2両使用して運行されています。
このラッピングは、温泉地へ向かう快速列車というコンセプトを元に、「てぬぐい」をイメージしたラッピングとのことです!
車両前面には、[快速]リゾートみのり号を継承したようなイメージのヘッドマークもラッピングされています!

なお、2021年4月からは、東北デスティネーションキャンペーンに合わせて、座席がリクライニングシートの『「東北のまつり」ラッピング車両』を使用して運行されています。

『「東北のまつり」ラッピング車両』については、こちらの記事をご覧ください!
みなさんも、いで湯と観光名所いっぱいの[快速]湯けむり号沿線の旅に出かけてみてはいかがでしょうか!