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幻となった1940年「東京市オリンピック」のあかしが残る『味噌・醤油醸造元 石孫本店』

旅行・観光
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秋田県湯沢市の最北端の地区

湯沢市「岩崎(いわさき)」

ここは、歴史ある地区で、江戸時代には奉行所が置かれていました。

良質な水を利用した歴史ある醸造元が数件あり、黒板塀と古い町屋・蔵などが立ち並ぶ歴史的な街並みがある地区です。


この地区に数件ある醸造元のひとつに、味噌・醤油の醸造元である石孫本店があります。


この石孫本店は、岩崎地区の産業の歴史を示す貴重な建物として、国の登録有形文化財に指定されています。


その石孫本店で、土曜限定30食限定で、稲庭中華麺自社製造の醤油を使用した「石孫らーめん」を提供しているということで、今回いってきました!

これが石孫本店。


歴史を感じる建物です!

店に入ると、左手に石孫本店で作っている味噌や醤油の製品が展示されています。

有名人の方も何人か訪れているようです!

そして、店のなかには、石孫本店で作っている味噌や醤油の製品が販売されています。


醤油は、いろいろな製品があるので、テイスティングもできるようになっています!

また、味噌や醤油を使った色々な商品も販売されていました!

そして、店の奥には内蔵があります。

そして、内蔵の前にはカフェスペースがあります。

ここで、「石孫らーめん」が提供されています!

お店の方に案内されてテーブルに着き、限定30食ということなので、さっそく注文してみました!


日本三大うどんの一つ「稲庭うどん」は何度も食べたことがありますが、稲庭中華麺を使ったラーメンを食べるのは初めてです。

どんなラーメンなのか!
(*´ω`*)

期待しながら、しばらく待つと、目の前に着丼しました!


これが「石孫らーめん」です!

見た目は、和風のシンプルなラーメンです。

うつわ一面に大きなチャーシューがのっています。

そして、すぐお隣の横手市十文字町のご当地ラーメン「十文字ラーメン」と同じく、トッピングに海苔がのっています!

麺は、稲庭中華麺が使われています。


稲庭中華麺を初めて食べましたが、稲庭うどんと比べて、歯応えのある中太の麺です。


稲庭うどんの断面が平らなのに対して、稲庭中華麺は丸い断面です。

スープは、コクのある醤油味!

石孫本店でつくられた天然醸造の醤油「百寿」を使用したスープです。

稲庭中華麺とよく合うようにつくられたスープで、全体的にバランスの取れた和風のラーメンです!


おいしい!(*^▽^*)


そして、チャーシューがとても柔らかい!


「石孫らーめん」おいしくいただきました!

石孫らーめんを頂いたあと、石孫本店のご主人が、建物を案内してくれました!

石孫本店の店舗とつながって、今は居住していない昔の住居があります。

この建物自体、すごく立派なのですが、玄関にあたる場所の欄間を見てください。

「五輪」があるのがわかるでしょうか!

そうです!

この「五輪」は、まさにオリンピックの「五輪」です!

この欄間の「五輪」ですが、この石孫本店の建物を建築している当時は、1940年(昭和15年)アジア初のオリンピックである東京オリンピックの開催を目前に控えた時代で、オリンピック開催のムードが高まっていた時期だそうです。

当時の東京は、東京都ではなく、東京市だったので、東京市で開催のオリンピックだったそうです。


そんな時期だったため、この石孫本店を建築してくれた業者さんが、欄間にオリンピックの「五輪」をつくってくれたそうです。

しかし、このアジア発のオリンピックである東京オリンピックは、日露戦争の勃発で開催されることなく終わり、幻のオリンピックになったそうです。

そんな幻のオリンピックがあったとは、石孫本店に行って初めて知りました。

しかも、そのあかしとして、欄間に「五輪」があるとは!
すごく貴重ですね!

みなさんもぜひ、1940年に幻となったオリンピックがあったことのあかしが残る、湯沢市岩崎『石孫本店』を訪れてみてはいかがでしょうか!

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